ティム・ヘインズ(Tim Haines)は、イギリスのテレビ番組プロデューサー・脚本家・監督。番組制作会社インポッシブル・ピクチャーズの創業者としても知られる。

略歴

1982年にバンガー大学で応用動物学の理学士号を取得して卒業。新聞社で科学ジャーナリストを務めた後、英国放送協会(BBC)に入局してBBCワールドサービスとBBCラジオ4にジャーナリストとして所属。BBCのナチュラルヒストリー・ユニットで自然番組の製作を担当した後、1988年にサイエンス部門に異動。1999年には恐竜を題材にしたドキュメンタリーシリーズ『ウォーキングwithダイナソー〜驚異の恐竜王国』のプロデューサーとして大きく名を広め、2002年にはバンガー大学名誉研究員となる。『ウォーキングwithダイナソー』とその一連の関連作品は英国アカデミー賞を受賞し、その後2010年・2013年・2019年には日本でもツアーが行われるまでに至った。

『ウォーキングwithダイナソー』に続けて『ウォーキングwithビースト』などのシリーズも製作した後、2002年よりインポッシブル・ピクチャーズをジャスパー・ジェームズと共にBBCから独立させ創業。2003年頃にはそれまでのドキュメンタリーシリーズで培った技術を利用した恐竜SFドラマ『プライミーバル』のコンセプトを脚本家エイドリアン・ホッジスと共に考案し、BBCに提出するもキャンセルされ、企画に前向きだったライバル局のITVで2007年から放送を開始した。

グリニッジのテムズ川グリニッジ半島ではライブイベント Dinosaurs In The Wild のクリエイティブ・ディレクターを担当し、イギリス国内の全年齢層を対象に3DCGやアニマトロニクスによる恐竜の体験を提供している。

作品

映像作品

  • Tomorrow’s World
  • Horizon
  • 『ウォーキングwithダイナソー〜驚異の恐竜王国』(1999年)
  • 『伝説の恐竜ビッグ・アル』(2001年)
  • 『ロストワールド 〜失われた世界〜』
  • 『タイムスリップ! 恐竜時代』(2002年 - 2003年)
  • 『ウォーキングwithモンスター〜前恐竜時代 巨大生物の誕生』(2005年)
  • 『続 タイムスリップ! 恐竜時代 古代の海へ』(2003年)
  • Space Odyssey(2004年)
  • The Legend of the Tamworth Two(2004年)
  • 『プレヒストリック・パーク 〜絶滅動物を救え!〜』(2006年)
  • Ocean Odyssey(2006年)
  • 『プライミーバル』(2007年 - 2011年)
  • Defying Gravity(2009年)
  • Blitz Street(2010年)
  • Sinbad(2012年)
  • Beowulf: Return to the Shieldlands(2016年)
  • The Loch(2017年)

著書

  • 『図説 恐竜の時代』
    岩崎書店、2006年10月、ISBN 978-4-265-05957-7
    監訳:小畠郁生 訳:池田比佐子
  • 『よみがえる恐竜・古生物 超ビジュアルCG版』
    SBクリエイティブ、2006年7月、ISBN 978-4797335477
    訳:椿正晴 監修:群馬県立自然史博物館

受賞歴

インターネット・ムービー・データベースに基づく。

  • 英国アカデミー賞
    2000年 『ウォーキングwithダイナソー』で受賞
  • プライムタイム・エミー賞
    2000年 『ウォーキングwithダイナソー』で受賞
    2001年 『伝説の恐竜ビッグ・アル』で受賞
    2002年 『ウォーキングwithビースト』で受賞
    2003年 『タイムスリップ! 恐竜時代』で受賞
    2006年 『ウォーキングwithモンスター』で受賞
    2007年 Ocean Odysseyでノミネート
  • TV Quick Awards
    2007年 『プライミーバル』でノミネート

出典

外部リンク

  • Tim Haines - IMDb(英語) 

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